中国子会社の嘉興華麗非織布制品有限公司は、2021年6月10日付けにて地元政府と事業拡大のための新たな投資協定を締結し、2021年6月22日付けにて投資協定に沿った新たな営業許可を取得した。
新投資協定は、
①嘉興華麗非織布制品有限公司が高付加価値不織布事業を拡大し地元経済に貢献する。
②地元政府は嘉興華麗非織布制品有限公司の東区工場隣接地を、約1万4,600平方メートル以上の規模にて開発し、嘉興華麗非織布制品有限公司へ供給する。
③嘉興華麗非織布制品有限公司は事業拡大に今後3年で2,000万ドルの総投資を実施するため、2021年6月に1,100万ドルの増資を実施する。
(資本金330万ドルから1,430万ドル=約15億8千万円)
④地元政府は嘉興華麗非織布制品有限公司の高新技術(ハイテク)企業資格の継続を保証する。
地元政府は22年夏をめどに、現在宅地の隣接地を工業園区として開発。1万4,600平方メートル以上の敷地を供給し、そこに嘉興華麗非織布制品有限公司が23年夏を目標に新工場を建設する。
新工場の規模は延べ床面積2万平方メートル以上で、竣工の1年後を目標に不織布の新製造設備を導入するとともに、現在の西区工場の設備移設を進める。西区工場は移設完了後に住居地区として地元政府へ売却する。以上の投資に必要な資金は中国子会社の自己資本で賄う。
嘉興華麗非織布制品有限公司は設立当初、衣料副資材が中心だったが、現在は車両資材を主力とし、直近は各種フィルターや機能性家庭用品、高機能スポーツ資材などの高付加価値・機能不織布へと事業を広げている。こうした動きに対応するには「生産設備の機能強化と総合的なスクラップアンドビルドによる品質優位性・高生産効率の維持が必要と判断した。
ツジトミは中国だけでなく、日本、ベトナム子会社を含めたグループで4年計画による設備投資計画を進めており、日本では建物と製造設備の更新投資に12億円、ベトナム子会社は新規設備に7億円の規模の投資を行っている。